1月2月に寒さがうそのように、3月に入って急に暖かくなってきました。そして雨・・・・。写真でも分かるような縦溝が雪面にできてしまいました。この時点では雪はまだ多いという印象でしたが、その後まったくと言っていいほど雪は降らず、徐々に積雪量は減ってきました。
 いつもは3月末から4月初めまでは積雪量が増加して行きます。しかし、今思えば今年は3月初めごろが最大積雪量だった気がします。3月に入ってからほとんど降りませんでした。シーズン初めの昨年11月12月は、いつになく早い降りだしでしたが、終わりも早まったという結果のようです。
写真は、木々の枝に垂れ下がったつららに朝日があたり、きらきらと輝いていました。
 3月20日、山荘周辺でもセッケイカワゲラが目撃されました。いつもに比べて早いような気がします。荷揚げを時、冬の最中寒くて汗が出ないときにはまず見かけません。気温が上がり汗をかきながら登るころになると出始めます。荷揚げ中はできるだけペースを守り、無駄な動きをしたくないのですが、このセッケイカワゲラが雪面をモゾモゾ動き出すとこちらがペースを狂わされるのです。踏みつけてしまうのは可哀そうだと思い、歩幅を大きくしたり小さくしたり、更にはコースを変更したりと、不規則な動きとなってしまいます。ペースを乱され苦しい登りとなるのですが、春の訪れを感じさせられることも確かです。
 春分の日が過ぎ、日の出の位置もだいぶ北に寄ってきました。写真は山荘外からの撮影です。日の出位置がもっと南寄り(写真の右より)の冬場は、厨房内から日の出を拝むことができます。せわしない朝食の準備中に、一瞬手を休め朝日を拝み手を合わせること(実際は包丁持っていたりして手は合わせられませんが)が、気持ちを穏やかにしてくれます。
 3月25日、先週久々に降った雪があちこちで崩れています。この日は、剣が峰と蚕玉岳の間の沢が大きく雪崩ました。この斜面はあまり見たことが無いです。雪の付いた斜面、常に雪崩れるかもしれないという意識を持って行動しなければいけないですね。絶対安全はあり得ないですから。

ー弥生 Marchー