暖かかった5月でしたが、一転6月2日は雪や霙の荒れた天候となりました。それ以降も朝の冷え込みが続き、毎朝氷が張っています。この時期は道路わきの雪も多く、日中に融けだした水が朝の冷え込みで凍ってしまいます。そうするとこんな感じで道路一面ツルツルです。冬でも雨になった後は同じようにツルツルですが、こうなってしまうと困ります。特にここは傾斜がある上にカーブしているので要注意箇所です。そのまま放っておくとなかなか融けませんが、スコップなどで部分的に割ることによって、日が上がるとどんどん融けだします。こういう状況ですから朝1便目が凍結のため運休になることがあるのです。ご了承ください。
   朝冷えるとはいっても、麓からどんどん新緑の季節となってきています。鮮やかな花もちらほらと咲きだしてきました。写真は標高2100m付近のムラサキヤシオ。全体的に雪解けが遅れているのでその分開花も遅れているように感じます。
   こちらは山荘付近のダケカンバ。ようやく芽吹き始めました。私はこのダケカンバの芽吹きの新緑が大好きです。今年も春を迎えられたダケカンバの喜びが感じられるからです。思わず笑みがこぼれてしまいそうです。「山笑う」とはよく言ったものですね。山だけではなく人も笑う季節です。
   6月18日、第12回目を迎えた「天空マラソン」が開催されました。今年はフルマラソンのカテゴリーもでき、文字通りの「天空マラソン」となりました。当日は終始どんよりとした天候でしたが、雨も降らずに走るにはよいコンディションだったようです。でもやっぱり多少暑くてもスカッと晴れて、好展望の中を走りたかった人が多かったのではないかと思います。
   5月にもお伝えした山荘近くの雪崩現場。雪が解けるに従ってどんどんとその凄さが現れてきています。根こそぎ倒されている木々、地表から7m近い場所の枝が折られている木、直径30センチ程の大木も根元近くで折られています。この標高では木々の成長は遅く直径30センチまで育つにはかなりの年月が必要です。木が生えているから安心ではなく、30センチの木が生えていても雪崩は来るかもしれないという現実です。認識を改めなけれはいけない出来事です。

ーJune 水無月ー